防蟻処理の必要性と相場について

先日あるお客様からこんな質問がありました。

防蟻処理の必要性と相場について
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防蟻処理(薬剤散布)の必要性や、適切な頻度、相場について教えていただきたいです。


防蟻処理の必要性についてですが、これについては正直、お客様の家に対する想いがどれだけあるかによると思います。
白蟻は必ずどの家にも食害を及ぼすわけではありません。
しかし、国土交通省が行ったシロアリ被害実態報告書のデータによると保証が切れてから再施工しなかった物件は
築5〜9年 約5%
築10〜14年 約6.5%
築15〜19年 約12%
築20〜24年 約14%
築25〜29年 約19%

という結果が出ています。
(木造在来工法、木造2×4工法でほぼ差はありません。)


二社から見積もりをいただきました。
建築した大手ハウスメーカーでは3000円/㎡(10年保証)
近隣の業者では600円/㎡
見積もり価格が二社で5倍違いますが、どちらが妥当なのでしょうか。
(保証期間が2倍なことを加味しても、建設さ大手ハウスメーカーが2.5倍ほど高いです。)


大手ハウスメーカーでは㎡/3,000円前後が多いようです。

近隣の業者の㎡/600円は極端に安すぎるので注意が必要です。
白蟻防除を行う場合、面上処理だけでも1㎡あたり3ℓの薬剤が必要になります。
専門業者に依頼する場合、既存建築物白蟻防除標準仕様書に
準ずる施工をしますが㎡/600円では利益がほぼ出ません。

白蟻防除を行うなら、このリスクと費用をお客様の価値観で勘定して決めることになると思います。
どちらにしてもお客様にとって後悔のない選択をする事が大事ですね。


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